リコピンを効率よく摂取できるトマトの食べ方
今、健康ブームで注目されている「トマト」は、生活習慣病の改善を促したり、老化抑制の効果がある『リコピン』を豊富に含んでいます。そんな『リコピン』を上手に摂取する方法をご紹介します。
効率よく摂取するポイント
①油と一緒に食べる。
リコピンは油に溶けやすい性質のため、油と一緒に食べると体内への吸収率が上がります。
イタリア料理のトマトにオリーブオイルを合わせるカプレーゼ等がおすすめです。
②加熱調理をして食べる。
加熱によりリコピンの吸収率は通常の2~3倍になるといわれており、旨みも倍増します。
トマトソースや、シチュー、スープ等がおすすめです。
③熟したトマトを食べる。
熟したトマトは、熟していないトマトの約10倍のリコピンを含んでいるといわれている。少し青みが残っている程度なら1~2日、半分かそれ以上残っている程度なら4~5日を目安に常温でヘタを下にして保存しましょう。
※ヘタを下にすると、追熟が促されます。
早く食べたい時は、エチレンガス(成長を促進させる成分)を作り出す作用が活発なリンゴで追熟を促します。方法は、リンゴとトマトをポリ袋へできるだけ空気を入れて、しっかりと口を縛ります。気温や湿度が高い場合は、蒸れたりするため、時々口を開いて新鮮な空気と入れ替えます。
④朝、トマトを摂取する。
1日の時間帯で、朝が一番リコピンの吸収が良いといわれています。
おすすめの食べ方
『トマトジュース』
簡単に摂取できます
①トマトを良く洗い、へたをとります。
②トマトを4つ切りくらいの大きさに切って、鍋に入れます。
③焦げないよう、水を少し加え、お好みで、軽く塩を振り、蓋をして弱火で煮込みます。
④グツグツしてきたら、マッシャーや木べら等で潰し、更に10分程煮込みます。
⑤ザルを使って濾します。
⑥粗熱を取って、冷蔵庫に入れます。
※冷凍保存も可能です。
※煮詰めると、トマトピューレにもなります。
『生のまま丸ごと冷凍トマト』
加熱調理に便利で、1ヶ月の長期保存が可能です。
トマトを皮付きのまま冷凍すると、解凍するとき簡単に皮がむけて、加熱調理が簡単になり、少し解凍するだけで包丁でカットでき使いやすくなります。適当な大きさにカットして、炒め物や煮込み料理に使用できます。柔らかめのトマトの場合はすぐに溶けてしまうので、トマトソースのように使うのがおすすめです。
トマトを美味しく食べて、リコピンを効率的に摂取しましょう。