「かぼちゃ」と「かぼちゃの種の調理方法」
甘みがあり、子供からお年寄りまで、幅広く好まれる「かぼちゃ」は、栄養も豊富です。ここでは、いろいろな効果がある「かぼちゃ」と「かぼちゃの種の調理方法」について、ご紹介します。
◆美味しい「かぼちゃ」は?
旬は、秋から冬にかけての10〜12月です。収穫したてよりも、2〜3ヶ月寝かせておいたほうが、甘みが増して美味しくなります。
熟成した「かぼちゃ」は、へたがよく乾燥して縦に線が入っているものや、へたの周りがへこんでいるものになります。色は緑色が濃いものや、縞模様がはっきりしているもの、固さがほどよく、持った際にずっしりと重量感のあるものを選ぶのがおすすめです。
◆「かぼちゃ」に含まれる栄養素は?
特に多い栄養素は、βカロテンで、免疫力を高める効果があります。
また、細菌やウイルスを撃退する効果があるビタミンAや、ビタミンCが含まれています。ビタミンAは、脳卒中やガンなどの原因である、活性酸素を除去する働きもあります。そして、ビタミンAやビタミンCは、美容にも効果があり、同じく美容に欠かせないビタミンEも非常に多く含まれているほか、葉酸・カリウム・モリブデンなどのミネラル類も豊富です。
他にも、便秘改善に役立つ食物繊維が豊富に含まれています。
◆免疫力を高めるβカロテンを、効率よく摂取するには?
βカロテンやビタミンEは熱に強く、油に溶けやすい「脂溶性(しようせい)ビタミン」です。この性質を利用して、油と一緒に摂取すると、効率よく栄養素を吸収できます。
例えば、天ぷらにしたり、コロッケにするのがおすすめです。また、植物性油脂を含む胡麻やくるみを、かぼちゃと一緒に和えると、効率よく栄養素を摂取することができます。
◆「かぼちゃ」の種は?
カリウム、鉄、亜鉛、食物繊維、多価不飽和脂肪酸(オメガ6系脂肪酸)であるリノール酸が含まれています。リノール酸は、悪玉コレステロールを減らしたり、動脈硬化を防ぐ働きがあります。
【種の調理方法】
①ワタを取って、軽く洗います。
②水分をふきとり、種を耐熱皿に並べます。
③ラップをかけずに、600Wの電子レンジで4分ほど加熱します。
④一旦、電子レンジから取り出して、かき混ぜます。
⑤再度、2~3分加熱します。
※箸などで触り、カラカラと乾いた音がして、表面がカサカサとして乾燥した音がするまで、加熱をします。
⑥油をひいたフライパンで、弱火でじっくりと煎ります。
⑦種が、パチパチとはじける音がしたら、火を止めて、塩をふったら完成です。
簡単にできるので、ナッツのような香ばしさとカリカリとした食感を楽しむことができる、「種のおつまみ作り」にチャレンジしてみて下さい。